本紹介: 「撮影・VFX・CG アナログ基礎講座I」
直接の知り合いの方やtwitterでフォローしている方の間でも評判が良かったので買いました。
映像制作の場合、CGにしろ、アニメーションにしろ、結局作っているのはリアルの模倣だったり、デフォルメであったり。ということは、リアルを知らないと説得力のある画はできず、また、画作り何かにつまずいた時に困るのは自分自身。漫画家になりたい人が漫画絵の模倣して練習し続けても良くないのと一緒です。映像のリアル=アナログの基礎知識が濃く説明されている貴重な本で、3冊構成の1冊目です。
実は、一番興味深かったのは本文よりも著者まえがき&あとがきです。「本質を知ってください」という強い著者のメッセージが伝わり、それが本文の随所にもみられます。
それぞれの項目の解説が濃く、読み手によっては興味ある分野と無い分野がはっきり分かれると思うので、興味無い分野は気負って一生懸命読むよりはさらっと流し読みする事をおすすめします。(自分が興味薄い部分読みながら何度も寝落ちしましたw)
興味ある分野は良く読んで、更に自分で調べたり、手に取ってみたり、実験したりしてください。読んで終わりじゃだめです。自分で調べるならネットにいくらでも情報があります。ベタだとwikipediaとか。同じ項目でも日本語版より英語版の方がかなり情報が豊富です(ネットの情報殆どに言えますが)。超興味があって超本気な人は英語で調べて下さい。
例えば、「色収差」
日本語
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E5%8F%8E%E5%B7%AE
英語
http://en.wikipedia.org/wiki/Chromatic_aberration
私のメイン分野の一つはコンポジットですが、同じくコンポジットをよくする人にお薦めする本書の項目です。
・「アナログとデジタル」
・「光の本質」
・「視覚の知識」
・「レンズ」
・「フォーカス」
・「収差」
・「露出のメカニズム」
これらを知っているのとそうでないのでは絶対クオリティに差が出ます。前述したようにネットでいくらでも自分で情報は得られますが、まとまっている貴重な本です。
2冊目、3冊目が楽しみです。
個人的な希望としては
レンズフレアのもっと濃い情報が欲しかった(2冊目以降にあるかな?)
残念ながら日本ではまだ普及してませんが、eBook版発売して欲しい!出たら買う!
しかし・・最近洋書をノロノロ読んでるので日本語だと読むのが5倍くらい早いw
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