読み終わったところなのでご紹介します。今の所オリジナル英語版しかなく日本語訳版が出るか可能性は・・・少なそうな感じですが英語でも読んでみたい!という方はどうぞ。
ハリウッド映画大手VFX会社でシニアアーティストを経験、また経営学専攻もしていた著者によるVFX業界の、ビジネス面に論点を当てた解説と見解です。
通貨やコモディティや税金政策がどう絡んで回っているのかなど、経済の基本を最初にざっと説明した後それを踏まえてVFX業界のビジネスがどう回っているか、過去の映画の予算と興行収入のデータをたっぷり使って解説しています。VFX史に残る作品の解説もされています。
また、アジアのスタジオの台頭、今話題(?!)の税制優遇、プロダクションマネジメントの話にも触れています。
この本は映画VFXの業界がメインで、コマーシャルやTVやゲームのVFX/CG業界とは少し距離を置いて解説されています。読んだ限りではビジネスモデルとしてこのままだと良くはないなという印象。渦中にいる自分としても思い当たる節々いっぱいです。(無理がかなりあるスケジュール、じわじわ全体として給料が下がっていく傾向、会社が回り続けていけるように税制優遇を追いかけているトレンドなど)ただ、良くないことを並べているだけではなく、だからこそ自分と家族のために日々どう行動するのが良いか考えるよう提案しています。
これから業界目指す人はこの本読んだらちょっとモチベーション下がるかも?!むしろ業界経験ありな人に今の状況をビジネス観点から考えてみるために読んでほしいです。
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