イギリスEU離脱(通称Brexit)が決まりました!
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詳しいことやこれからどうなるの?!などなどの情報はニュースやもっと見識のある方にお任せしておいて、就労ビザ保持者としてイギリス企業にロンドンで働いている私の周りは実際どんな反応なのか、私自身が何を見て何を感じたのか書いてみたいと思います。
私は残留して欲しいと思っていた
離脱になったらしばらくは経済が混乱するのは誰からも明らかだったこと、ヨーロッパはEUとして強くなっていった経緯があるのでこのままでいるのが当然のように思ってました
私の周りの多くの人が残留になるだろうと思ってた
「いや、離脱なんてありえない、残留でしょ」という空気が私の周りにありました。離脱の声も聞きましたがごく少数でした。
しかし、私がいるロンドンで働く環境はインターナショナルで、イギリス人のみの環境とは違います。
例えば、私の仕事部屋は10人部屋でイギリス人3人、イギリス以外ヨーロピアン4人、アメリカ人1人(就労ビザ)、日本人1人(私、就労ビザ)。席替えが多いのですがイギリス人が部屋に0人ということもザラです。この環境だと「残留して当然」という意見の人率が多いかもしれません。
あまりキャンペーンは見なかった
投票前のキャンペーンは残留派も離脱派もあまり見ませんでした。広告やポスターでちらほら見かけ、ビラ配りを投票ちょっと前に見たくらい。同僚イギリス人は「残留派は皆が残留になるでしょーと思い込んで特にキャンペーンに力を入れてなかったんだ」と言ってました。
キャンペーンのマニフェストに思ったこと
一応マニフェストの概要はEU Referendum(EU国民投票)のサイトで読んでました。
離脱派の「移民が増えすぎなので規制を(移民流入のデメリット)!」→確かに、特にロンドンはここ3年半(途中カナダに行ってた空白1年半)で人口過密になってるのを肌で感じました。これは移民だけの影響ではありませんが。この場所、3年前はこんなに並ばなくて良かったのに・・とか、住宅価格の高騰とか。「仕事を探しにとりあえずロンドンに来た」っていうスペイン人(スペインは失業率高)に会って、こういう人が沢山ロンドンに来てるんだな~と思ったり。テロがあったパリやブリュッセルはイギリスから近いし、EUメンバーのテロリスト候補者にイギリスに入るチャンスがあるのは今も怖いと思っています
離脱派の「EUにかかるお金をNHS(国民保険)に!」(マニフェストのキーワードの一つでした)→International Health Surcharge(2015年から施行された非EU住民に対する追加保険料)で外人から余分にお金とっといてまだ言うか!o(`Д´#) この制度、イギリス人ヨーロッパ人は関係ないので彼らは知りません。
離脱決定!周りの反応
「ありえない!」
「なんでやねん!」
「なんでやねん!」
「お前ら出て行け!」byイギリス人(冗談)
ヨーロピアン「俺たち就労ビザいるようになるの?」「ヨーロピアンに就労ビザが要るようになるならイギリスVFX業界のリクルーティングがスムーズにいくわけない!」
会社の偉い人からのメールが全員に届く(社内向けなので内容は伏せますが、彼の考えとイギリス政府と業界の関係云々説明)
私に速攻直接影響したもの
ポンド下落、円高、株価下落、まだ持ってるカナダドルは影響微妙?ポンドを円に両替全くしてないですが気分的に対円で給料が下がったorz
普段の生活で影響したもの
まだ離脱が決まっただけでしてないので特になし
イギリス分離?!
残留多数派だったスコットランドと北アイルランド。スコットランドが結果に不満でイギリス離脱に本気出す宣言・・イギリスどうなるの?
イギリスに仕事が・・増える?
ポンド下落によってイギリスにVFX仕事が増えるかもしれないという意見を聞きましたが、対円レートでは私がロンドンに初めて来た時(2012年)の120円台よりいまの方が高いのでどうなのかな?これからゆっくり変わっていく為替の大きいトレンドに注目・・・
日本の事を思った
みなさんご存知の通りこういう大きい出来事があると日本の経済にも影響します。とりあえずリーマンショックと同じ影響パターンなら円高と株価下落。
移民流入のデメリットにイギリス人がNoといった。移民を受け入れる体制がこれから必要になる日本人として注目するべきと思った
総じて思ったこと
歴史の転換期にちょっと触れている感じ・・・。
今回は残留票、離脱票、僅差でした。こんな超重要事項でも、僅差だろうが票の多い方が決定される、民主主義!
結果を経て周りで普段の会話にBrexitが出てきます。こうやって感想でも意見を言い合うのが大事な気がする・・。
おまけ
EU Referendumのロゴ見るたびNintendo Game Cube思い出してしょうがない...え?似てない?!
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