Regent's Parkの空 |
今回のお話は国だけによらず会社によっても大分環境が違うので一概には言えませんが、総じてこのような傾向を見てきたという私の体験上のお話です。
日本、海外(オーストラリア・カナダ・イギリス)のVFX/CG業界で働いた体験上、日本よりも海外の方が平均して休暇を取りやすいのを見てきました。休暇には有休・産休・育休・(有給を使いきった為の)無給休暇など全て含みます。
私自身、日本で働いていた時は有休は辞める時にくっつけてまとめて取るもの、病気の時、冠婚葬祭の時使うものという認識(空気?)の方が高く、有休消化仕切らずに辞めたこともありました。
一方、海外の場合有休は会社と相談はしますが自分の都合で全部使いきります。実家に帰ったり、旅行に行ったり、子供の夏休みに合わせて取ったり、プロジェクト終了後の休憩に充てたり、それぞれの用事に充てたり。病欠は有給で年次有給休暇とは別に換算されます。もちろん、繁忙期を避けること、長い休暇の場合は会社がスケジュールを立てられるよう余裕を持って申請することが望まれますが、それさえ気にかけていれば申請して困った態度をされることはありません。
このように休暇の取りやすい環境を作っているのはどんな条件なのか考えてみました。
1、代わりの人を立てられる
「一時的にでもこの人がいなくなったらプロジェクトが、会社が回らなくなる」という状況にしない。重要ポジションの人材でも不在の場合は代わりの人をスケジューリングする。アーティストの場合は作業に対する超基本ルールやワークフローの統一化を常にしておいて引き継ぎ作業をしやすくする。
2、家族・パートナーなど大切な人との用事の為に休暇を取るのは普通という考えが皆にある
誕生日・国外からの家族の訪問・結婚記念日、子供の学校でのイベントなど。
3、「休暇は働く側の権利」という認識が皆にある
「この時期休んで大丈夫ですか?」「忙しい時に抜けてごめんね」など気遣いの言葉のやり取りをする場合はありますが、休むこと自体に罪悪感がある人はいません。
正直、自分の体験として上司がプロジェクトの途中で抜けて休暇に入ったり突然パートタイムの人の残り作業を割り振られて戸惑ったことがあります。でもこういうことがあるという事は自分が休む必要のある時休めるということで、結局皆にとって休みやすい環境を作っているんだと実感しました。
皆バッチリ休暇を取っていると会社が困るんじゃ?と思う人もいるかもしれませんが、会社を運営している人も休みが必要ですし、休みやすいと、働く側が私用をすませられたり、リフレッシュできたりで、実体験上仕事に戻ってから集中しやすくなります。
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