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Saturday, March 4, 2017

[Nuke] キーイングTips1: alpha編

twitterやGoogle+コミュニティでアイデアのご意見を募集していたNukeでのキーイングTips(色・明暗などの成分から画像・映像の一部を抜き出して合成する作業)、数回の記事に分けてお送りします!


注意!
キーイングだけではないですが、コンポジットにこれだという正解はありません。
この記事は、私の経験と今まで勉強した教材や人の教えを元に「こうすれば上手くいくことが多い、視界が開ける」という内容をまとめたものです。ですので、あくまでも参考程度にしてください。


全編を通して各ノードの使い方というよりも、大きい考え方をご紹介して、細かいオペレーションの仕方は既に良記事がいろんなサイトにあるのでそちらをリンク付きでご紹介します。


Tips 1: alpha編



キーイングする際、基本的にalphaとrgbは分けて作業します。(もちろん例外あり)これは、alphaのために行った作業がrgbに思いがけず悪影響を及ぼす(またはrgbに対する作業がalphaに悪影響する)のを防ぎ、作業管理をしやすくするためです。



キーを抜くのにパッと思いつくノードは以下のようにあるかと思います


Keylight
IBKGizmo, IBKColor
Primatte
Keyer
Difference
(Ultimatteって使ったことない..)

…が!




ポイント1

キーイングする=キーイングの為に設計されたノードを使う、とは限らないです。
「どのキーイングーノードがいいですか?」という質問を今まで何度か受けましたが、答えは「これ、というのは無い」です。
明らかにきれいめなグリーン(ブルー)スクリーンであれば上記のノードをまず試すのをおすすめしますが、それでうまく行かなくて、どうしても抽出できない場合があればどうするか?
忘れていけないのは画像はピクセル値の集合なので、その数値に条件付け、その条件の組み合わせ、またはキーイングする前に何らかの処理をすることによって抽出できる可能性が一段と上がります。




キーヤーノードでうまくキーが抽出できないとき、私が試すこと



・私が一番大事と思っていること!作戦を練るためにViewer window, SliceTool(Samplerノードでも可)などで画像の値をチェックする
(撮影機材やコンフォームのされ方、カラースペースによって値がものすごく高かったりマイナス値が混ざっていたりする場合があるので、その対策をするのにも値をチェックするのが有効)


値をチェックするプロセスに関し、この本に詳しく書かれています。
参考資料:ノードベースのデジタルコンポジット -コンポジターのための理論と手法




Keyerノードのoperationをデフォルトのluminance以外に変える(saturation, min, red keyer....)
インプットのカラースペースを変えてキーイングする (HSV, HSL, YPbPr, YCbCrなど、有効ならなんでも)
HSVToolノード(H,S,Vの選択範囲の組み合わせが一つのノードでできる)HueKeyerノードは、個人的に数値で制御しにくいので使いません・・
rのルミナンス、gのルミナンス、Hue…..などの成分を取り出し、それぞれをChannelMergeのオペレーションで組み合わせる



ポイント2


キーイングする前に下準備として、デノイズ、クリーンプレート作成をするとキーイングがより効率的にできる場合があります。

デノイズ:キーイングする前にデノイズすることによりアルファのちらつきを防ぎます。Denoiseノードか、プラグインNeatVideoがよく現場で使われていますが、注意したいのは何でもかんでもデノイズすれば良い、というわけではないことです。髪の毛など特に細かいディティールに対してデノイズをかけすぎるとディティールが無くなってしまいますので、適材適所で。

クリーンプレート作成:ムラのあるグリーン(ブルー)スクリーンを、キーイングする前にフラットにすることにより綺麗なアルファを抽出できるようにします。これに関しては過去に記事を書いているのでこちらを参照してください。作業ステップごとの作業を解説してくれている外部良記事も紹介しています。無料配布ギズモPixelfudgerのPxF_ScreenCleanでも同じ目的が果たせますが、過去記事リンクに貼っている基礎概念を理解すると自分で応用調整がしやすいです。
また、このような一定のプロセスで綺麗にできない場合、トラッキングやペイントなどで手作業で部分クリーンアップする場合もあります。


補足


・大作映画であろうがどんなケースであろうが、実際の現場ではチュートリアルにあるような綺麗なグリーンスクリーンで撮影されている状態の方が稀です。いろいろなテクニックを使って部分部分うまくいっているところをKeyMixする前提で作業を進めましょう。一つのオペレーションで画面全てのキーがほぼ綺麗に抜けることの方が珍しいです。
好きなメイキングを見て、自分だったらどうするか想像してみてください。このビデオの0:28のあたりとか、スタジオ撮影でよくある良い例です。こう言うショットの場合大規模プロダクションだとPrep(下準備)アーティストがグリーンを綺麗にしてコンポジターに渡してくれます。




・髪の毛やモーションブラーがかっているような細かい部分はどうすれば良いか、という質問を数人から受けましたがアルファ抽出に関していうと上記に紹介した方法をいろいろ試すのが有効で、ロトという選択肢は最後の手段と考えたほうが良いです。(経験上ロトでやっても多分うまくいかないです。)場合によってはアルファを抜くことよりも、RGBの処理具合とマージの仕方がポイントになってくるのでそれに関しては引き続きの記事で紹介します。


質問あれば、コメントにどうぞ!


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