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CG study (After Effects, Nuke, Maya...), English study and more.

Sunday, February 10, 2013

[海外就職] 具体的な行動を&コンポジター向けアドバイス



「私も、僕も、海外を目指したい」という声をたまに聞くのですが、がんばってる人はいるのですがたまに「本気なのかな?」と思う人がいます。何故そう思うかというと「する事は色々あるはずなのにあまり行動に移してない」のが垣間見えるからです。

正直タイミングもありますが道のりは長いですしそうそうすんなり事は進みません。仕事に限らずな話ですが・・。しかし、本気で願っている人には夢を叶えて欲しいので私の例とアドバイスを書きます。

私が海外就職を目指したきっかけは、非常にシンプルでした。高校生の頃あたりだったか、好きな映画のエンドクレジットを観ながら「私もこんな大作に関わるメンバーの一員になりたい」と思い、コンピュータと絵が好きだったので「目指すはCGアーティスト」となり、結果「ハリウッド映画にコンポジターとして参加してクレジットを貰う」が当時の目標になりました。
結果として、十年以上経ちやっと去年"Les Misérables"に参加しその夢が叶いました。自分の名前をクレジットで見た時は色々な想いが交錯しましたし素直に嬉しかったです。心の中で泣きましたw(しかし、「私がやったショットです!」と自慢できるような凄いショットはやっていないのでまだスタート地点に立った所だと感じています。)

それまでの道のりは、お仕事に関しては職場で先輩や周りの方に沢山の事を勉強させて貰ったのですが、私が自分で積極的に夢を叶える為に普段やっていた事メイン5つを紹介します。内容一部はコンポジター向けです。

1、英語の独学
具体的に何をやっていたかタグ参照してください

2、海外プロダクションの作品を積極的に観る(ネット、昔はShots, Stash DVD Magazineなど)
仕事の資料も兼ねて新人の頃特にもの凄い量の作品を観ました。コレクションにしてぱっと観られる様にしているのですが未だに役立っています。

3、特に自分の仕事に関する洋書を読む
もう何度も紹介していますが海外行きたいコンポジターはこの本の原書を、絶対絶対全部読んで下さい。これはソフトが変わっても何年経っても必須の情報が詰まっています、何故原書でかというと翻訳が入ると翻訳者のフィルターがかかるからです。何よりも、断言しますがこれ英語で全部読む気力が無いなら海外就職無理です。私は新人の頃辞書ひきつつ「Premultiplicationってなに??」となりながら読みました。1st Editionで表紙が美術書みたいにかっこいいやつです。これ読みながら英語の用語も色々覚えました。2nd Editionもデジタル版買って未だに時々振り返って読みます。他にも良書ありますがまずはこの本を。


4、海外のDVDTutorialやオンラインTutorial、業界関連サイトを読む、観る
昔はGnomon DVDを買いました。今はオンラインで色々良いのがありますね。
特定のソフトを習得したい場合、例えばNuke使用者は「Nukeの本」とか買う前にまず第一に、helpを読む。必要な情報が全部載ってる唯一のドキュメントです。もちろん英語で。ソフトは英語です。翻訳版は同じく翻訳者のフィルターがかります。翻訳のタイミングがソフトアップデートのスピードに追いついていません。遅いです。そしてThe FoundryのオフィシャルVideo Tutorialの、自分が関わるテーマのビデオを全部観ましょう。もうこの二つでNukeの基礎知識十分得られます。「Nukeの本」とかはその後です。順番が逆です。
ニュースサイトは今だとfxguideとかThe Art Of VFXとか沢山あります。

5、世界の求人情報を追う
求められている人材を知る。多くの情報が毎日流れているが慣れればすぐ流し読みですぐ自分の必要な情報スキャニング出来る様になる。これも色々なサイトがありますがCreativeHeadsとか2-Pop ForumとかLinkedInがあります。

3、4に関しては目標の為、というのもあるのですがまず英語じゃないと有益で早い情報が得られないから必然的にという感じです。)

あと、私の場合ですが数年前Siggraphのjob fairに行った当時ノードベースコンポジットの経験が殆どなかった私は「今のままじゃ海外の仕事を得るのは無理だ」と感じNukeを導入している会社に入り経験を得ました。これは、自分でソフトを買って勉強する、など色々対策がありますが目指す職場が使っているソフトをマスターするのは前提条件になるのでもしソフト経験がないなら習得が必要です。しかしソフトの習得は最優先にしないでソフトが変わっても通じるノウハウの習得を優先させる事。ソフトは数年周期でトレンドが変わっていきます。

これら色々やってタイミングに恵まれめでたく夢が叶っても海外に出る事自体のリスクもあります。何はなくとも引っ越し、慣れない生活、金銭面、将来設計など色々な面で不安になります。でも個人的に日本で商社に勤めても「一生安定した生活」なんて今の時代無い、という考えなので自分は後悔していません。

リスクに関し北田栄二さんがブログで紹介されているような内容もあります。それでも、目指したい!という人は是非がんばって欲しいです。質問があればメールやコメントでどうぞ。shizuka67[at]gmail.com

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