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Wednesday, June 25, 2014

[海外就職]それでもVFX業界で海外就職を目指す?

「悩む人」Parc olympique de Montréal




それでもVFX業界で海外就職を目指す?

海外就職を目指すにあたってざっくりとですが自分の経験を元にメリット、デメリット、思った事を書いてみます。

最近海外大手VFX会社で部署閉鎖、支社の海外移動、規模の大きいレイオフなど良いニュースがあまりありませんね。最近オフィシャルで話題になったニュースはSony Imageworksの本社バンクーバー移動でしょうか。他にもケベック州が税制優遇カットする等。自分の直接の知り合いがそういうニュースの当事者、というのも珍しくありませんし、自分もある意味当事者です。(働いていた会社の部門が閉鎖した、税制優遇で誘致された会社で働くためモントリオールに引っ越した)このように過去2〜3年のVFX業界は不安定で、仕事を追って国をまたぐ、という人も珍しくありません。
10年前頃のようなハリウッド映画=LA, SFの大手会社で働く!憧れの仕事!という状況はかなり早いスピードで変化し、ハリウッド映画のVFX仕事は税制優遇と安い人件費を追った会社と共に世界に散らばっています。給料も、平均すると10年前よりは下がっているようです。

それでも海外就職を目指すのか?
まず、「海外で生活しながら仕事をすることをリアルに想像出来る程興味がある!」という人、「なんとなく行きたいなー」以上にもっと思いが強い人には、間違いなく「行っとけっ!」といいたいです。人生短く一度きりです。ただ、若い人程動きやすいと思いますが、家族や事情がある方程子供の学校や教育費、日本の事はどうするか?など検討する事が多いと思います。

海外で生活するという事
私は仕事以外でも「海外で生活して世界を色々見たい」という願望があり海外就職を目指していました。今現在海外生活3年程で、まだ「こういうものなんだ」と言える程では無いですが、やっぱり、日本に居るだけでは触れられない価値観、出会えない人、できない生活がありますし、日本に帰国する度面白い、素晴らしい、変な日本を発見します。外国は着いた当初全ての勝手が分からない、生活するのに色々不便を感じる、場所によっては暑すぎる、寒すぎる、英語すら通じない、など多々ありますが、それで耐性が出来て自分比で色々強くなれます(笑)今の職場環境では10年働いてきた今迄に比べて一番平均でプライベートな時間がある生活を送っています。(締め切り前の繁忙期を含めても、平均すると。)

ワーホリで海外就職を目指す
私は、仕事のアテも無いまま、イギリスにワーホリビザ(YMS)に当たったからには行くしかないという勢いでロンドンに行きました。結果幸運にもお仕事もらえたものの、全く仕事が見つからず生活費でお金がすっからかんになり帰国、という可能性も十分あり得ました。こういうリスクがありますが、リスクを取ったから仕事を得たのも事実です。もし、目標が達成できなくても英語の上達や海外生活の貴重な経験から何を見出せるか本人次第でいくらでもワーホリを有意義なものにできます。個人的には「今」、ワーホリでVFX会社に求職するなら、カナダかビザ取得が難しいですがイギリスをお薦めします・・・というより現地で就職活動するならこの2国以外思い浮かびません!

日本の業界にも国際化の動き
日本で海外経験が活かされる事があると思います。もちろん技術的な部分はあるのですが、それよりも私が思ったのは日本のVFX会社も少しずつ国際化の動きがある、ということです。最近は日本の会社が海外案件を受注したり、また日本からアジアに外注したり、という事もあり、日本に居ても海外の人と仕事のやりとりをする、というパターンが出てきています。そんな状況で海外の人と意思疎通し、スムーズに仕事をする必要がある環境に於いてやはり以前に経験がある人とそうでないのでは違いが出ます。海外で仕事をしたという経験があるのは大きなアドバンテージとなりますし私はオーストラリアから日本に帰って働いていたとき実際感じました。英語が仕事に必要、というのもそんなに珍しいことではなくなっていくでしょう。これはこの業界に限らず日本全体に言える事ですが。

なんとなく書いていきましたがいかがでしょうか。自分の意思で海外に出るのは一大イベントですがそれによって経験、技術、安定、お金、プライベート、家族との距離、新しい人との出会い、etc・・・何かを得て変わりに何かを失うと思いますが自分が何を優先するか次第だと思います。

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