最近開設したNuke日本語ユーザーコミュ二ティで話題にしたトピックです。
NukeのMergeノードにあるmaskインプットは多くの場合において使用を避ける事をお勧めします。ごく一部を除いて合成に100%の絶対ルールはないので勿論あくまで「基本的に」の話です。しかし、経験上、maskインプットを使うとその後のオペレーションで不都合な事が起こる事が殆どです。
画像をご覧下さい。右と左は同じ作業をしていて、左側はmaskインプットを使用してmergeしています。右側はロトで切り取りたい部分をMerge(mask)で切ってから、AとBをmaskインプットを使わずMergeしています。こちら右側は私のいつものやり方です。Mergeオペレーションのin/outは私は個人的に使わず、いつもmask/stencilを使います。理由は今迄の記事で想像がつくかと思います。さて、この画像を見ながら以下のような場合左側だとどうなるか想像してみてください。
-LightWrapをAにつけたい
-EdgeBlurをAにつけたい
-Chromatic Aberration(色収差)効果をAにつけたい
-A部分だけレイヤー素材として書き出したい(ステレオコンバージョン会社に納品するときはレイヤー分け書き出し必須)
-AとBのMerge後にA部分だけのアルファを使って何らかの処理をしたい
-AとBのMergeしたけど、後でTransformやGridWarpを使ってAを動かす必要が出た
・・・他にも思いつくかもしれませんがこれだけでも想像してみてどうでしょうか?左側の処理でも不可能ではないことが有りますがなんだかややこしい事になりますね。実際の複雑なスクリプトだとややこしさ50倍増量どころじゃなくなってしまうかもしれません。
というわけでMergeのmaskインプットは使わない癖を付ける事をお勧めします。
個人的にはMergeとはオペレーションが何であれ「BにAを乗せる」イメージなのでmaskインプットという別要素は計算に含めない方が良いでしょう。maskを使ってAとBをミックスさせたい時は私はその名の通りKeymixを使用します。
ご意見や「こんな場合もmask input使って困るよ!」という事があれば是非コメント下さい。
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