ハロウィン。。。 |
ある程度日本で実務経験のある日本人が海外のVFX業界で就職する際、ポジションが日本に居たときより下がるケースは珍しくありません。勿論下がらない人、むしろ上がる人もいると思いますが、私や私の周りのケースを見ると下がる人が多いです。ポジション上がる下がるというのはジュニア→ミドル→シニア→リード→スーパーバイザーの間の話です。(コンポジターのポジションに関してはこちらの記事も参考にして下さい。)
ただこれは、日本人に限った事では有りません。ヨーロッパ出身の友人もロンドンでのキャリアをスタートさせた際、1つポジションが下がった人を沢山知っています(多くはシニアからミドル)。何故なのか。ハリウッド映画を作るVFX会社に応募する際実績として認めてもらえるのはハリウッド映画の実績だからです。それ以外に海外=日本で実績があってもHRの人、面接するヘッドの人は日本人の日本での作品を見てもこれがハリウッド映画制作現場で通用するのか最初の段階で見極める事は難しいです。あと英語がスムーズでないとコミュニケーション能力において面接段階ではそれも少しマイナス評価になります。もちろん、デモリールで十分実績を示せたり、あなたの働きぶりを良く知っている人の大推薦があれば話は別ですが、こんな理由で日本に居たときよりポジションが下がる事がままあります。
私は2年半前日本に出たときシニアでしたがイギリス、カナダでミドルとして経験を積んでやっと最近シニアになりました。個人的に一旦ミドルに下がった事自体に関しては不満はありません。日本を出た時点で実写合成の経験があまり沢山なかったですし、とにかく海外で仕事を得たかったですし、ミドルだったこの過去2年半で大分色々実写合成に関して「経験がある」と言えるまで実務経験を積めたからです。
以上、海外就職を目指してる人にこんな例もあると言う事で。
一旦仕事を得たら、ポジション評価に関しては日本と違って積極的に普段の仕事ぶりや面談などで自分を評価してもらえるようアピールする事も大事だと思います。欧米はアピールが物を言う時が多々あるので。
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