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CG study (After Effects, Nuke, Maya...), English study and more.
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Tuesday, November 15, 2022

作品レビュー! 松尾さんの作品 [コンポジット]

作品レビュー 松尾さんの作品


作品レビュー企画、今回は書式レビュー、松尾さんの作品です。

松尾さんは現在大学生で、コンポジターを目指しているとのことです!

Satellite from Daiki Matsuo on Vimeo.




松尾さんからのコメント:

「背景の地球は2Dのもので、手前の衛星や月は3Dで制作しました。」

「僕はいつも構図に悩まされます。最近はArtStationで色んな人の作品を見ながら構図などを真似して勉強している感じです。」

「2カット目の窓のゴミや反射の表現、衛星にもう少し光を当ててピカっと反射させた方が良かったかなども気になります。」


1カット目:



良いレイアウトですね!地球と、宇宙飛行士の関係性をもっと目立たせたいです。全体のコントラストを上げるだけで大部分が改善されます。

あと、星はこの露出ではほぼ見えないはずです。演出上見せたいというのはありですが、見え具合をグッと抑え目にしましょう。

宇宙飛行士の影が全体に対して黄みがかりすぎなのでバランスをとってください。ビューワーのコントラストを変えるとわかりやすいです。地面の紫色は、自然物としては不自然な色なですので、色味を無くしましょう。




提案として全体をザックリと編集しました。宇宙飛行士の視認性を上げるため、バックパックにハイライトを意図的に足し、画面右側のクレーターのハイライトを若干抑えました。ちょっとハイライトの値が潰れてしまいましたが、オリジナルの画像に同じことをするともっとクオリティが保てるでしょうか。

宇宙飛行士とその横の装置のハイライトに少しグローを追加しました。これはちょっと過剰演出かもしれませんが、画面の中で小さいので視線誘導のために試しにやってみました。





2カット目:



POVでしょうか?一番気になるのは画面左上のサテライトの黄色いハイライトです。ここでは地球を見せたいので、設定上光が当たっているとしても、光をぐっと抑えましょう。視線がどうしても左上に行ってしまいます。

地球の見えている部分は、もっと光のコントラストがあったり、面白い形の雲があったり、特定の大陸があったり、「見せ所」がある部分を真ん中に持ってくると一枚絵としての面白みが増しますね。写り込みに宇宙飛行士が写っていたりしたら、ストーリー性が上がって良いですね。ガラス面のゴミは悪くないと思いますが、私なら右下の縦長い白いものはもっと薄くします。


3カット目:



地球とサテライトの光の強さと、角度、両方ミスマッチしています。地球の素材はこれを使うのであればもっとハイライトを足し、サテライトのキーライトも調整しましょう。左上からきているフレアを足して、絵としての面白さを足すのをお勧めします。




私が仕事で実際に関わった「Life」という映画で、チームでサテライトカットをいくつかやりました。監督・撮影監督の好みもあるのでこれが正解というわけではないのですが、この映画でのサテライトカットは光を入れる角度を計算し、コントラストの高い画を出すことにより絵としての魅力を挙げています。影部分の面積が多めで、映画のストーリーにある「不穏な感じ」を演出する上でも役立っています。テイストは違いますが、一例として参考にしてみてください。ちなみにこのトレーラーに写っている、サテライトカットに写っている地球は全てNukeで作られています。

総評:

私がレビューでよく指摘する絵の切り取り方に関してはあまり言うことがありませんでした!特に1カット目の構成は良いですね。サテライトや地球という、現実世界に存在するものを使ったショットでも、「どう魅せたいか」を意識するともっと良くなっていくと思います。大学生さんでこのレベルは、将来有望です・・・!これからも頑張ってください!

Monday, November 7, 2022

Tuesday, October 25, 2022

[募集] 無料で作品レビューします!

 

ずっと企画として考えていましたが、実際にやる機会があったので、正式に募集します!

作品レビュー例はこちら


問い合わせ先:

shizuka67(アットマーク)gmail.com


概要:

ブログ・またはYoutubeで、作品レビューを無料でいたします!どちらかの媒体で公開しても良い方のみ限定です。静止画・動画どちらでもOKです。ビデオ通話の対話形式が良いか、ブログで書式が良いかなど、ご希望に対応できます。募集に関し特に期限はありませんが、私の状況により少し対応が遅くなる場合があることをご了承ください。


なぜ無料なのか?

一般公開でシェアすることにより私のコンテンツ制作に役立つ、そして、見てくださった方の参考になるからです。著作権などの理由で一般公開が無理という方は有料で非公開でレビューできますのでご相談ください。有料レビュー希望の方は少ないと思うので詳細は決めていませんが、学生さんには割引を考えています。


注意:

私はコンポジターなので、絵作り目線のレビューができますが、専門外な分野はわかる範囲でしかレビューできません。例えば、モデリング、アニメーション、FXやマットペイントなどの場合、絵やタイミングの評価はできますが、リグなどは全くレビューできません。


レビューする私について:

当方、Dneg・MPCでリードコンポジターとして経験があり、業務内容にはアーティストへのフィードバックもあります。詳しい経歴はLinkedInをご覧ください。

私のデモリールはこちらです。パスワードをかけなければいけないため、見たい方はパスワード問い合わせをメールでお願いします。



[Nuke][コンポジット] 初企画!作品レビュー 出石さんの作品

★★作品レビュー!★★
制作者の出石さんに掲載許可をいただきましたので初企画!作品レビューです。
出石さんはコンポジター実務経験3年目とのことで、自主作品を見て欲しいと直接DMいただきました。

出石さんからの相談内容は以下でした:
「物足りなさを感じています」
「特に木の根元付近に違和感を感じて、スモークを少し強めに足してごまかしてしまっていて、全体的にファンタジーっぽさを出すように制作しました。
ですが、自分の目標としてはリアルな夕方の森の感じを作りたいのでどのようなアプローチでリアルな方向に持っていけるかをアドバイス頂きたいです!」



私からのアドバイスとして、まずは
画自体に関して
(1)冒頭。



一枚絵として綺麗に仕上がっています。リアルを目指しているのであれば主役である建物にディティールや雰囲気が欲しいですね。これは、比較的新しめの建物ですか?そういう設定にしたいわけでなければ私なら経年劣化のディティールを沢山足して雰囲気を持たせます。
これは細かいですが、右下に冒頭で一羽だけ動いて見える鳥が一瞬「モニタのゴミかな?」とよく無い意味で注意を引きます。鳥を見せたいのであれば複数うまい具合にレイアウトしてあげると良いですね。風向きと反対に飛んでいるのも画全体のエネルギーの方向が反発しあってるのでちょっと違和感があります。

(2)中盤


カメラを横切るモーションブラーの強い木が悪い意味で注意を引いています。木をカメラの前に走らせて奥行きを感じさせたいのであれば、超長いモーションブラーが出ない程度に木をカメラからもっと離した方が良いと思います。

(3)終盤


キャラクターが出てきて、一番の見せ所ですね。しかし少し混乱してしまいました。
その理由の一つはキャラクターが視認しにくいことです。色など、背景とあまり違いがなく、認識しづらいです。認識できる〜と思ったら、すぐにカットが終わってしまうので、もっと最後に「魅せる」のに十分な長さの尺も欲しいです。
キャラが背景に溶け込んでる解決策としては、提案としてこんなことをザックリやってみましたがどうでしょう?
演出に関して
これは終盤で私が混乱した理由の一つなのですが、甲冑を着たキャラクター(ロボット?)が、なぜこの森林の奥地の建物に来ているかという事です。建物の雰囲気とキャラクターの雰囲気が結構違うため、この主役ふたつの関連性がこのショットの短い時間で想像できませんでした。短い尺でショットを「魅せる」には、こういうところで説得性やストーリー性が必要です。コンセプトアートや絵画、写真作品などを見てこういうことを考える癖を養ってください。

もっとドラマティックに見せたいというのであれば、夕方でももっと雰囲気のある空にすれば、それに合わせるようにライティングと絵全体の雰囲気も上がると思います。
適当にフリー素材をネットで見ましたが、このような空の方が雰囲気がありますね。私はこの中で個人的に青みとピンクみの混ざった空が好きです。色のバリエーションも増えますし。

私は私が指摘した部分の方が気になったので、質問にあった、木の根元付近に関しては全く気になりませんでした。

総評
自主作品を積極的にしていること、アドバイスを求めてネットで公開シェアの許可をしてくださった時点で大変将来が有望です。改めて許可ありがとうございました。
出石さんのように自主作品を作って質問してくださる方によくある傾向として、ご本人は「ここのディティールが気になる」などのお考えがありますが、こちらから見ると「画として何を魅せたいのか?」という一番重要な部分がズレていたり曖昧だったりする場合が多いです。ここさえ抑えられれば、ディティールは正直言って最重要ではありません。自分の好きな絵画や映画の1カットでも振り返ってもらえれば、どうしてその画に魅力があるのか?理由があるはずです。是非研究してみてください!